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君に生きるのを、手伝ってほしい。―映画「聲の形」感想

映画「聲の形」観てきました。映画館で2回も観た映画は、この作品が初めてです。

ネタバレ注意。 

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障がい者」、「いじめ」をテーマにした、現代の日本社会のドロドロした部分というか、かなりリアルなところを描いた漫画が原作です。なかなか思い切ったことやるなぁ…。

聴覚の障害によっていじめ(嫌がらせ)を受けるようになった少女・硝子と、彼女のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ孤独になっていく少年・将也の2人の触れ合いを中心に展開し、人間の持つ孤独や絶望、純愛などが描かれる。Wikipediaより引用)

 

 

生々しい、リアルないじめ。あぁ、昔こんないじめあったなぁ…と、結構グサグサ心に来た。

やっぱり、いじめは許せないですよね。何年経ってもいじめられた子は、ずっとそのことを覚えているのに、いじめた本人達は全然そんなこと覚えていない。

普通に結婚して子どもつくって、幸せに暮らしているっていうの…ちょっと許せないよなー って、たまに思うことがある。

 

将也は、耳が不自由な硝子ちゃんをいじめてたわけだが、硝子ちゃんが転校して今度は自分が いじめの対称となる。中学生になっても、仲の良かったはずの友達から「あいつはいじめっ子だから関わらない方がいい」と言いふらされ、孤立してしまう。将也は、自殺を考え、けじめとして昔母親に払ってもらった補聴器の弁償代を返して、手話を勉強する。そんなときに硝子ちゃんと再会する。

 

…あらすじはこんな感じかな?間違ってたらスイマセン。

 

将也が今まで硝子ちゃんに対してやってきたことが、そっくりそのまま自分に跳ね返ってきた。現実でも、よくあるパターンですよね。数年後、やっと自分の後悔と謝罪の思いを、硝子ちゃんに伝える。決して彼は強くないと思う。でも、それでも少しずつ前に進もうとする姿は、本当に感動しました。

硝子ちゃんも、ずっと辛い思いをしてきた。でも、それでも前に進んできた。自分のせいで、いろんな人に迷惑かけてきた。大好きな将也も不幸になってしまい、自殺を考える。

でも、橋の上での「君に生きるのを、手伝ってほしい。」

硝子ちゃんは、将也のおかげで自分の生きる意味を見つけ出せたんだろうなぁ…。

 

でも重いシーンばかりではなく、ちゃんと恋愛してるところもあります。硝子ちゃんが将也に「好き」と言って告白するところは、個人的に大好きなシーンです。なんで将也気づかないんかな~ この鈍感野郎が!! お前ら早くくっつけよ!!と、見ていてニヤニヤしちゃいました。(笑)

将也と硝子ちゃんは、幸せになってほしい。

 

ラストシーンは、心の底から感動した。ボロボロ泣いた。怖くて、今まで人の顔が見れず下を向いていた将也。でも最後はいろんな人達の顔に付いていた×印のマークが、次々と剥がれていきます。長い時間を経て、自分が怖いと思っていたものたちが、やっと受け入れられた。

もう本当に…心の底から「おめでとう…!やったね!良かったね!頑張ったね…!!」って、彼に言いたい。

 

 

将也と硝子ちゃん以外の登場人物について…

植野直花…2回目観たときに気づいたけど(遅いw)この子、将也のこと好きだったのかなぁって。だから、硝子ちゃんに対してキツく当たってたっていうのもあると思う。最後は手話覚えて、ほんのちょっとだけ硝子ちゃんと打ち解けた?っぽかったから、嬉しかった。

佐原みよこ…声ミカサだったのか…全然気づかたなった。佐原さん、良い子ですよね。決して強い子でもないけど、理解してくれる こんな子が1人クラスにいただけでも、硝子ちゃんは救われてたんだじゃないかな。

川井みき…こんな女子、いるよね!(笑)「私は止めようとしたんだよ!」とか言って、結局最後泣いちゃうような女子。劇場版観た限りでは、コイツは最後まで好きになれませんでした。←

長束友宏ブロッコリーくん、めっちゃイイ奴だよねっ!!めっちゃ友達思い。コイツがいることで、あのメンバーの雰囲気がかなり良くなっていったんだと思う。あぁ…あの頭触ってみたい。

真柴智…橋の上で、将也に「部外者」って言われてたけど、まぁ確かに部外者ですよね。(笑)いじめに対して、笑顔で「そういうの許せないんだよなぁ…」って言ってたの、ちょっとコワかった…ww ググったら、実は昔いじめられてた経験があったんですね。(劇場版ではカットされてた)いじめっ子は許せないというのは納得です。橋の上の件、いつの間にか仲直りしてて、「えっ?」だったもうちょっと将也と絡んでほしかったなぁ。

西宮結弦結弦たん可愛いよ結弦たん。髪も短くて自分のことを「オレ」と言い、私も最初は男の子だと思ってたけど、途中から「もしかして女の子?」って疑い始めてたら、やっぱり女の子でした。しかも硝子ちゃんの妹という…。これにはビックリでした。

動物の死骸の写真を撮ってたのは、実はお姉ちゃんに自殺を思いとどませるため…という健気で姉思いなところにグッときた。この子はこの作品の中で一番好きかも。そして悠木碧ちゃんは天使だ…。

 

小学生時代の友達2人(島田と広瀬)は、転落した将也を助けたみたいなこと言ってたけど、そんな偶然あるか…?ww ちょっと無理やりすぎない? 結局この2人は、将也のことどう思ってたんだろう。でもあんなことあったし、絶対にもう心から話せるような友達には戻れないだろうな。 

小学生時代の担任の先生は、クズだなぁ…この世界の人間は こんなんばっかりやな…と思いつつも、正直現実世界でもこんな先生 いっぱいいるよなー…と、虚しくなった。

 

やっぱり学校の「クラス」っていうものは、廃止すべきだと思うんですよね。毎日同じメンバーがいる教室に入って集団で行動しなくてはいけない。これだと、いじめがあっても、自分たちが異常ということに気づきにくい。自分たちの世界がどれ程狭いか分からない。というわけで、廃止すべきっ!!

 

でも将也の母親は、できた母親だなぁって思った。

将也母が、硝子ちゃん母に補聴器の弁償代渡して謝ったときのこと。将也母が、将也のもとに帰ってきたとき、右耳にピアスが無くなっていて、その代わりに右耳に傷があるように見えた。

これは、硝子ちゃん母が将也母の耳のピアスを、娘の復讐として引きちぎった…? と一瞬考えたけど、多分違う。

将也母が、自分でやったのかなぁ…。自分の息子がやったことを、そのまんま けじめとして。で、笑顔で「明日からは 良い子にするのよ?」ですよ。どんだけ強い女性やねん。

他にも、「死ぬために貯めたお金なんて使いたくないもの。」って台詞…母親が息子を思うこの台詞は、ただただ心に沁みました。

 

2回観に行ったけど、1回目は号泣、2回目もちょっと泣いちゃった…。2回目のとき、隣のオジサンがめっちゃボロボロ泣いてたな。

 

やっぱ早見沙織さんは天才やな…。入野自由くんとか、小野賢章くんとか、悠木碧ちゃんとか…なんでこんなにも終わセラ声優が揃ってんだよ…!!

 

作画も、定評ある京都アニメーションということで…とにかく素晴らしいっ!!

特に水の描写。あそこまで繊細で美しい作画は京都アニメーションじゃないとできないでしょう。 京アニ最高!!

 

この作品、舞台が岐阜県なんですね。ちょうど「君の名は。」と同じという…これ上映時期が違ったら、もっと知名度上がったのかもなぁ…。

たまたま同時期に上映で、比較されることが多いこの2作品ですが、個人的には、「君の名は。」よりも、現代の日本の社会問題になっている「いじめ」をテーマにした「聲の形」の方が面白かったかな。 

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余談ですけど、映画公開直後「カニの形」だと思ってました。

「聲」と「蟹」ってなんとなく似てるやん??

 

今思うと、本編でカニ要素まったく無かったな…。(笑)

 

 

(´∀`)ノシ